![]() |
| 皆さん、本日は足場の悪いところお越しいただきましてありがとうございます。このサイエンスアゴラ2006を企画するようになった経緯を少しお話しします。 第3期科学技術基本計画に向けて、サイエンスコミュニケーション、つまり科学者、技術者の専門のコミュニティと、国民およびいろいろな政府機関、学会、研究者とほかの人たち、いろいろな人たちの間をコミュニケーションの輪でつなごうという考え方が出てきました。そのルーツを考えてみますと、世界全体がそういう動きになってきたのはまだ比較的最近のことです。なぜそのような動きが出てきたのでしょう。それまでは科学技術は専門家に任せておけばよかった。各国のポリシーメーカーの人たちに専門家が進言する形、国というお上がサイエンスのポリシーを決めていました。ベルリンの壁崩壊以降、世界全体が民主主義という方向に向かって大きくかじを切ってきた。そうなりますと、国民は自分たちでサイエンスを考え、どちらの方向にかじを切っていくかを決める主権を持っているのだということに国民が目覚める、あるいは目覚めてもらわねばならない。そして、目覚めた国民が一国の科学技術政策を最終的には決めていくことになった。そうなりますと、国の科学技術振興という観点から考えましても、コミュニケーションを図ることは非常に重要であることを科学技術振興機構としても認識せざるをえない。 日本でも近年、サイエンスコミュニケーションの気運が高まってきました。このような折に、おのおのの個別の努力を1か所に集めて、コミュニケーションに携わる人たちの間でもコミュニケーションを図っていこうというのが端緒となる考え方でありました。それと同時に、私たちの野望としては、サイエンスコミュニケーションの輪を中心にして、さらにその周辺、科学技術者のコミュニティ、学会、学術会議、総合科学技術会議、さらにポリシーメーカー、そういういろいろな人たちをも巻き込んで、市民とともにディスカッションの輪を広げる場として成長していって欲しいという願いをもっておりました。 この3日間のアクティビティをごらんになって、皆さんのご意見をこれから反映していただければいいなと考えております。ご参加いただきまして大変ありがとうございました。 平成18年11月27日 総括シンポジウムでの挨拶より独立行政法人 科学技術振興機構 理事 北澤 宏一 P.S. 今後のサイエンスアゴラ。これから直ちに次の企画を考えていかねばなりません。まず、最初の課題は参加者の感想にもあるように、「アゴラは誰のものか」という問題に決断を下すことです。サイエンスコミュニケーターの横の連合会なのか、それとも、行政や研究者、そして個人、さらに家庭や子供をも含む縦のつながりを重視するのか? 仮にその両者をとるとすると、それは米国のAAAS(American Association for Advancement of Science)という巨大なNPOの大会に似ます。彼らはさらにTopical sessionをも付加的に開催し、時々のトピックスを論じます。そうなると例えば横の企画と縦の企画は意図的に異なるポリシーが必要となりましょう。一方、本年度の予算はJSTの研究PRの経費のやり繰りからまかないました。しかし、横の連合は通常の学会活動と学会の連合大会に相当しますから、いつまでも国費でやってもらうわけには行きません。連合協議会のようなものを設立してもらう必要がでてくるでしょう。縦の企画はコミュニケーターだけが負担すべき予算ではありませんから、これは国や寄付などにアッピールすべき筋合いのものと考えます。 行き着くべき先に早く軟着陸を図るべきと考えますが、それまでの孵化の間はなんとか現在の延長の体制を守れるよう最低限の努力を関連者に払っていただくのがよいと思われます。皆様のご意見を事務局に集中し、次の企画がより充実したものとなるよう、より多くの皆さんが楽しめるようご協力されることを祈念します。 |
| ↑TOP |
サイエンスアゴラ2006は、11月25日から27日の3日間で、83の団体の参加と、132名の登壇者、合計100*1の出展を得て、1500名以上*2の参加者を迎えました。
<個別イベントの参加人数>
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

